> 保険診療 > 認知症外来

認知症外来

認知症は国民病と言われます。高齢とともに避けられない病気としてあげられます。本人は運よく認知症にならなくても、伴侶、兄弟は認知症になる確率はきわめて高いと言わなければなりません。認知症を正しく理解する事は老後の幸せな生活を送る上でとても大切な課題になります。認知症は決して難しい、忌み嫌う病気でもありません。皆さんで認知症を正しく理解していただき、認知症本人、そして家族も正しい対処の仕方を知り、穏やかな生活を送りましょう。

認知症で悩んでいる家族へ

認知症とは

認知症は国民病とも言えます。高齢化の波が押し寄せる中で必然的に認知症の患者さんが増えています。
しかし認知症に対する正しい知識が広がっているとは思えない状況です。認知症の人は人としての人格を持ち合わせています。
その事を抜きに正しい治療は考えられません。ところが認知症のために介護者は日夜悩まされています。理由のない怒り、介護者に対する強い被害妄想、意欲の低下、尿や排便をところかまわずにしてしまう、うつ傾向,徘徊による警察のお世話、自動車事故、踏切での事故など悩みはつきません。
そのような問題行動に対して今の医療において適切な治療が追いついていないのが現状です。認知症の治療の歴史はまだ浅く、医療者、介護福祉者など医療関係者は日夜悩んでいるのが現状です。

認知症の人への対応

まずは差別と偏見をもたないで一人の人間として接してみましょう。しかし、理解力の欠如があるので、認知症の人に対して理解させようとしたり、説得したりすることは多くの場合失敗をして介護者は奈落の底に落とされたような気持ちになってしまいます。
認知症の患者さんは理解力は欠如していても感情はしっかりとお持ちです。認知症の人に対して理解させようとするときはほとんどの場合、介護者の気持ちはいらだちの感情がわきあがっています。その気持ちが認知症の人に伝わります。介護者から怒られているというわけです。その反応として認知症の患者様は怒りをあらわにします。
しかし、介護者のこの気持ちを攻めることはできません。認知症の患者さんのあまりにも理解できない行動のために怒りと不安感が絶えず湧き上がってくるからです。

今の医療の問題点

今の医療にはさまざまな問題があります。まず、認知症の薬にてかえって認知症に似た症状がでたり、悪化することがあります。
怒りやすくなったり、だるくなったり、食欲がなくなったり、歩けなくなったり,幻視,幻覚がでることがあります。そのような症状は薬の副作用である可能性があります。しかし認知症が悪化しているとされることです。その場合は認知症の薬を減量することが必要です。現実には薬の減量がなされません。
コウノメソッドと言う名古屋の河野和彦先生が提唱している治療体系があります。
その治療は、薬の副作用をしっかりと知り、薬は少量投与からはじめ効果が出れば薬の量は増やさない事にあります。
当院では毎週火曜日の午後に認知症外来を行っております。
多くの認知症患者さんは治療にて家族が困った症状が軽減され介護が楽になります。

トップへ戻る