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お知らせ

2025.02.01

新聞掲載のご案内 「咳喘息ってなに? 〜夜の咳にご用心〜」

平素より、当院の診療にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、当院副院長の記事が長野市民新聞(2025年1月16日発行)に掲載されました。記事では、当院で取り組んでいる「咳喘息」についてわかりやすく紹介させてもらいました。
これからも、より良い医療を提供できるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。


 

  『 咳喘息ってなに? 〜夜の咳にご用心〜 』                                

寒さと乾燥で風邪が流行する季節がやってきました。「夜中に咳が止まらない…風邪ひいたのかな?」と思って薬を飲んで寝たけど、治らない。そんな経験ありませんか? 実はそれ「咳喘息」かもしれません。

「咳喘息」とは、ズバリ、咳がメインの喘息のことです。普通の喘息だと「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」という呼吸の音がするイメージがありますが、咳喘息ではこれがありません。だから「咳だけだから大丈夫」と思ってしまいがち。ですが放っておくと、本格的な喘息に進行することもあるので要注意です。

咳喘息の特徴的な症状は、特に夜中や早朝に出る乾いた咳。これが数週間から数カ月も続くことがあります。原因はいろいろで、アレルギー体質の方や喫煙者、気温の変化に敏感な方がなりやすいと言われています。例えば、急に寒くなった日や、エアコンの効いた部屋で咳が出始めるなんてことはありませんか?また、感染症がきっかけになることも多いです。

診断には、問診や肺の検査で、風邪や他の病気との区別をします。最近は「呼気NO(一酸化窒素)検査」といって、気道が炎症をおこしているかどうかを吐く息でチェックする方法も広まっています。治療のカギは「吸入ステロイド」。これで気道の炎症を抑えます。薬を正しく使えば、多くの場合、数日から数週間で症状が改善します。でも「治った!」と思って自己判断で薬をやめると、ぶり返すこともあるので注意が必要です。

それに、予防も大切です。タバコは絶対にやめましょう! 寒い季節はマフラーやマスクで冷たい空気から気道を守りましょう。加湿器や水分をこまめにとって乾燥を防ぎましょう!埃っぽい環境も注意するといいですね。

「ただの咳だと思ったけど、夜中に眠れなくてツライ…」そんなときは、ぜひ一度病院へ。早めの対応で、夜中にむせる日々とはサヨナラできます。咳喘息は珍しい病気ではありません。でも放っておくと厄介な病気です。安心して眠れる夜を取り戻すためにも、適切な診断と治療を受けましょう!

 

(中島医院 副院長中島明)

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